ニュージーランド 投資家ビザ制度の刷新と現状 〜2025年7月時点での申請状況〜

2025年4月、ニュージーランド移民局は、投資家ビザ(Active Investor Plus Visa)の大幅な改定を実施しました。

この新制度は、より多様な投資オプションを提供し、申請者にとって柔軟かつ現実的な選択肢を提供することを目的としています。

以下は、2025年7月7日に発表された統計です。

ビザ申請状況(2025年7月7日現在)

国籍

申請数

人数

アメリカ合衆国

95

288

中国

30

98

ドイツ

18

72

香港

25

71

日本

4

12

その他

42

152

合計

214

693

合計申請数:214件(693人)のうち、  

Balanced category:47件 Growth category:167件

  • 申請中:99件
  • 原則承認(Approval in principle):115件(Balanced 21件、Growth 94件)
  • Approval in principleの処理平均時間:14営業日

これらの申請は、合計で12億9500万ドルの最低投資額となる可能性があります。

 

日本人投資家にとってのポイント

日本からの申請件数はわずか4件(12人)と、他国と比較すると少数ですが、英語力要件の撤廃は、多くの日本人にとって大きな追い風です。

また、Balanced category の導入により、比較的リスクの低い投資スタイルも許容されるようになったことで、以前よりも検討しやすくなったといえるでしょう。

家族でニュージーランドへの移住をご検討の方や、資産の分散・グローバル展開を考える高資産層の皆さまにとって、このビザは非常に魅力的な選択肢となる可能性があります。

投資家ビザの詳細や申請サポートについては、お気軽にローズバンク法律事務所までご相談ください。

 

【制度改定のポイント(2025年4月1日施行)】

新しい2つの投資カテゴリーを導入:

1.  グロース(Growth)カテゴリー

  •  最低投資額:500万NZドル
  • 投資期間:最低3年
  • 対象:NZ企業への直接投資やマネージファンド投資など、比較的高リスクだが雇用創出やイノベーション促進が見込まれる経済効果の高い投資

2.  バランス(Balanced)カテゴリー

  • 最低投資額:1000万NZドル
  • 投資期間:5年
  • 対象:不動産型・債券型投資などを含む、より低リスクな投資も選択可能

その他の主な変更点

  • 従来の最低投資額(1500万NZドル)からの引き下げ
  • Balanced Category では、不動産・債券型投資も許容されるように
  • 英語力証明の撤廃 
  • 投資内容によっては、滞在日数要件の緩和あり